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眼科(旧)

眼科 診療紹介

白内障

白内障とは

眼の中でレンズの役割を果たしている水晶体が濁ってしまう病気です。原因の多くは老化によるもので、年を取れば誰にでも起こります。症状は眼が霞む、眩しい、物が二重に見えるなど様々です。進行すれば視力も下がります。

治療

一度濁ってしまった水晶体は目薬などでは元に戻りません。治療は手術になります。濁った水晶体を取り除き、眼内レンズを挿入する方法が一般的です。
2~3mmの小さな創(きず)から眼の中に器械を入れ、超音波装置で濁った水晶体を砕いて吸い出し(水晶体超音波乳化吸引術)、残した薄い膜(水晶体嚢)の中に眼内レンズを挿入します。手術は局所麻酔で行い、ほとんどの場合痛みはありません。
器械や技術の進歩により比較的安全性は高いですが、決して「簡単な手術」ではありません。眼は精密機械の様な臓器で、手術には慎重な準備と繊細さが要求されます。

合併症

高齢者や糖尿病などのある方は、眼の組織が弱く眼内レンズが入れられない場合があります(数%)。その場合は後日眼内レンズを眼の中に縫い付ける手術を行う事があります。
また極稀(数千から数万分の一)ですが、感染症や動脈出血などの重篤な合併症を起こすことがあり、その場合は失明の可能性もあります。そうした合併症が起こらず、他の眼の病気がなければ、通常は翌日から視機能の改善が得られます。

術後

手術の後は外来に通院しながら、目薬を少なくとも1ヶ月程度はさして頂きます。人工のレンズで見るようになる為、どの距離も見えるわけではありません。術後も眼鏡が必要になることが多いです。
現在、当院では水曜日に入院して木曜日に手術を行い、経過が良ければ土曜日に退院というプランで白内障手術を行っております。

緑内障

緑内障とは

眼と脳を繋いでいる視神経が傷んでしまう病気です。傷んだ神経に対応する視野(見える範囲)が狭くなります。進行すると失明に到る場合もあります。初期には自覚症状がなく、視野検査を行わないと分からないことがほとんどです。
原因の多くは高眼圧です。高眼圧とは、眼の中で産生される水が眼の外にうまく流れなくなり、内圧が高まることです。水を外に流す排水溝の様な組織(隅角、線維柱帯)が塞がったり、詰まったりすることで起こります。
しかし、日本人には正常眼圧緑内障という、眼圧が正常範囲内にもかかわらず緑内障になってしまったり、進行してしまう方の頻度が高いことが知られています。

治療

一度狭くなった視野は元に戻りません。治療の目的は進行を予防することです。まず目薬で眼圧を下げる治療を行います。目薬だけでは眼圧が下がらない場合は手術を行うこともあります。虹彩(黒目)に孔を開け、水を逃がすバイパスを作る手術です。
緑内障は通常ゆっくり進行する病気なので、長期にわたる定期的な通院・加療が必要となります。

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症とは

網膜(光を感じる神経の膜)の血管が詰まって血液の循環障害を起こし、網膜が酸素不足に陥る病気です。酸素不足を補う為に新しい血管(新生血管)を体が作りますが、この血管は壁が脆い為、容易に出血します。初期には網膜上の出血(眼底出血)程度で自覚症状もありませんが、進行すると眼の球の中に出血(硝子体出血)したり、増殖組織というかさぶたの様なものが生えてきて(増殖糖尿病網膜症)、それが網膜を引っ張る事により網膜剥離をきたしたり(牽引性網膜剥離)、隅角(黒目の付根)にも新生血管ができて重篤な緑内障(血管新生緑内障)を合併するなど、失明率の高い病態に移行します。

治療

一度障害を受けた網膜は元に戻りません。治療の目的は進行をくい止め失明を予防することにあります。
血糖が高い場合は内科的治療で血糖を下げることが第一です。高血糖は確実に網膜症を進行させます。しかし血糖が下がっても網膜症が進行する場合もある為、油断は禁物です。網膜症が初期であれば定期的な通院の上、経過観察し、進行していないか見張っていくことになります。診察で進行がみられた場合は蛍光眼底造影検査という血管の精密検査を行い、循環障害などが認められれば、まずレーザー治療を行います。
レーザー治療とは網膜をレーザー光線で焼くことにより網膜の酸素不足を解消し、新生血管や増殖組織の発生を抑制することを目的とします。費用もそれなりにかかり、治療によって視力が下がったりすることもありますが、最終的な失明を防ぐために「肉を斬らせて骨を断つ」という意味合いの治療です。適切な時期に行えばかなりの確率で進行を抑制することができます。しかし、高度の出血などの為にレーザー治療ができない場合や、レーザー治療を行っても網膜症が進行してしまう場合には手術を要することがあります。
手術は硝子体手術という眼科手術の中でも難しい手術の一つになります。設備の整った病院で専門の眼科医が行います。眼の中に器械を入れ、直接出血や増殖組織を除去したり、レーザーを射ったりします。
糖尿病網膜症は成人の中途失明の大きな原因となっています。糖尿病の方は内科だけでなく眼科への通院も必要です。

加齢黄斑変性症

加齢黄斑変性症とは

黄斑という物を見るために最も重要な部分に余分な血管(新生血管)ができて、出血したり、網膜自体が傷んだりしてしまう病気です。原因は老化による代謝の異常などが考えられています。また喫煙がこの病気の発症率や進行率を高めることが知られています。
初発症状で多いものは、変視という物が歪んだり、曲がったりして見える症状です。進行すると見ようとするところの中心部分が見え難くなったりします。

治療

精密検査である蛍光眼底造影検査で病気の範囲や程度を確認します。治療の適応がある場合は、新生血管を退縮させる薬を眼の中に直接注射する方法や、光線力学療法(PDT)という、点滴から特殊な薬剤を注射し、眼の血管に薬剤が行き渡ったところでレーザー光線を当てて、薬剤の化学変化で新生血管を退縮させる方法などの治療を行います。いずれも専門の設備と眼科医を有する施設で行います。
治療効果は病気の状態によって個人差がありますが、一昔前は有効な治療法がなかったこの病気に対して、近年上記の様な治療法が効果を挙げており、病変が縮小して視力も回復する方も増えつつあります。

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