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臨床工学科

臨床工学科 診療紹介

近年の医療の高度化、専門分野への細分化を背景に、医学的・工学的な専門技術者として臨床工学技士が求められ、すでに三十数年になります。
当院の臨床工学科に限らず、臨床工学技士とは、人工心肺装置・血液透析装置をはじめ人の呼吸・循環・代謝という生命の維持に直接つながる機能の代替え又は、補助をする生命維持管理装置の操作及び保守点検を行うことを業とし、チーム医療の業務を行う領域として活躍する部門です。

 

スタッフ

24名

人工心肺業務

直視下にて心臓の病変に対する手術操作を行う場合、心臓を停止して心切開を行いますが、当然、この手術操作の間は心臓のポンプ作用はなくなり、肺および全身臓器への送血が止まることになります。このように心臓のポンプ作用が停止している間の全身臓器への血液環流と、酸素供給、炭酸ガスの排泄の機能を代行させる装置の準備及び操作を行っています。

血液浄化業務

腎・糖尿病科をはじめとする内科・外科の医師の具体的な指示のもと診療(治療)の補助として人工透析(慢性腎不全、急性腎不全などの患者さまに行う治療です。)・血漿交換(膠原病、劇症肝炎、重症肝不全などの患者さまに行います。)・エンドトキシン吸着(PMX)(敗血症などの患者さまに行います。)・二重濾過(DFPP)(免疫疾患などの患者さまに行います。)等の治療の準備・施行をハード面からバックアップしています。

心臓カテーテル検査業務

心臓カテーテル検査とは、心臓の疾患を低侵襲で検査する方法で、血管の中から心臓まで管を通して、冠動脈造影や心臓の内圧測定などを行い診断するための検査で、必要なら同時に治療も行います。
治療には冠動脈の狭窄を風船や金属の管(STENT)で広げるPCIや心臓内の一部を焼き不整脈を治療する(カテーテルアブレーション)などがあり、それらの準備、アシストを行っています。

手術室業務

麻酔器をはじめ手術室に必要な関連監視機器等の保守管理点検および医師の具体的な指示のもと治療の補助として、厚生労働省令で定める生命維持管理装置の操作を行っています。

心臓ペースメーカー業務

心臓ペースメーカー、植込み型除細動器(ICD)、両室ペーシング機能付植込み型除細動器(CRTD)を植え込んで、当院で経過診察している患者さまは350名以上いらっしゃいます。患者さまの定期検査を毎週火・木・金曜日に行っていますが、それらのデータ管理の他に、新規のペースメーカー植込み、電池消耗に伴う本体の交換手術にも立ち会っています。

 

ME機器保守管理点検業務

ME機器については現在下記の種類の機器について中央管理体制を取っています。人工心肺 ・シリンジポンプ・輸液ポンプ・除細動器・各種モニター・呼吸器・ぺースメーカー・IABP等の機器の使用状況、頻度、状態などを随時把握した上で、器械が必要な部署への連絡、報告を行い、時には使用方法のアドバイスなども行っています。

また、機器の不都合の早期発見、要修理機器の対処など、ME機器が常にベストの状態で使用されることを心がけ、活動しています。

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