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検査科

当院検査科は、臨床検査技師 13名で生理機能検査・検体検査を担当しています。検体検査においては一部外注業者が担当しています。
夜間は当直業務も担当し、24時間365日 迅速かつ正確な検査結果を提供できるように努めています。

生理機能検査

生理機能検査は、検査機器を用いて技師が患者さまに直接検査します。人体への侵襲性がないので、繰り返し安心して検査できる特徴があります。
当院では、心電図検査、肺機能検査、ABI検査、耳鼻科系検査、脳波検査、誘発筋電図検査、超音波検査(心臓・腹部・乳房・血管・その他)などの検査を行っています。

検体検査

検体検査は、体から採取された様々な検体(血液・尿など)を検査・分析し、結果を数値として電子カルテに迅速に報告します。また輸血部門も兼任しており、血液製剤の管理・血液型検査・輸血の適合試験なども行っています。
当直体制も整っており、24時間365日 緊急時対応できるように努めています。

生化学自動分析機(Vitros350)

心電図検査

不整脈や心筋状態(心筋梗塞、狭心症など)、心臓の肥大・拡大の有無などを調べる検査です。動悸や息切れ、胸痛、めまいなどの症状がある場合に検査を行います。

運動負荷心電図検査

運動をすることにより心臓に負荷をかけます。安静時では捉えることのできない虚血性心疾患や不整脈、また、薬物効果の評価などを調べる検査です。当院では、三種類の検査方法(マスターの2階段運動負荷試験、トレッドミル法、エルゴメーター法)があります。

  • マスターの2階段運動負荷試験
    階段(踏み台)の昇降をしてもらい、運動負荷前後の心電図を記録します。
  • トレッドミル法
    心電図を装着後、ベルトコンベア上で歩行し心電図の記録を行います。
  • エルゴメーター法
    心電図を装着後、自転車を漕いでもらい心電図の記録を行います。

運動負荷心電図(エルゴメーター)

ホルター心電図検査

心電図を24時間記録する検査で、日常生活の心電図変化を捉える検査です。動悸や息切れ、胸痛、めまいなどの原因、また、薬物効果の評価を調べます。

ABI検査(血圧脈波検査)

手足の血圧を測定し、閉塞性動脈硬化症や動脈硬化症を調べる検査です。血管のコンプライアンス(柔らかさ)を測定することで、血管年齢を評価する事もできます。

肺機能検査

呼吸器疾患(COPD、肺結核など)を調べる検査で、喘息や息切れなどの呼吸器疾患が疑われる場合に行います。身長、年齢、性別と検査の実測値から肺年齢を測定する事もできます。

スパイロメトリー

超音波検査

超音波検査は、人の耳には聴こえない周波数(高さ)の音を出し、その反射してきた音を白黒の画像にしています。プローベという機械を身体に直接当てて、検査を行っていきます。検査時間は20~30分程度です。

超音波検査の特徴

一番の特徴は、被爆の心配がないということです。また、痛みを伴わないので、繰り返して検査が可能です。さらに、他の画像診断と比較して、検査時間が短く、費用も安い、装置が小さいため狭い場所での検査も可能というのも特徴です。他にも、リアルタイムで判断可能などの利点がありますが、空気や骨に弱いという弱点もあります。
超音波検査は、時間経過ともに変化する症状にも対応することができ、外来での検査はもちろん、病棟や救急室、手術室などでも活躍しています。

超音波検査の種類
  • 心臓超音波検査
    心臓の動きや大きさ、形状、弁の状態、心臓内の異常構造物などをみる検査です。主に、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)、心筋症、弁膜症、先天性疾患などの診断に役立ちます。
    また、心臓内の血流状態をみることで、弁膜症の重症度などを判定することができます。さらに、心同期不全の治療(CRT、CRT-D)の適応決定の評価法として、スペックルトラッキングや3Dエコーなども行っています。
  • 腹部超音波検査
    肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓・前立腺・婦人科領域・消化管領域が検査対象となります。疾患や症状に合わせて、臓器の大きさ、形態などを観察し、診断の手助けをしていきます。臓器の不調は目に見えない場合も多く、血液検査等で異常を指摘された場合は、一度検査を受けることをお勧めします。
  • 乳房超音波検査
    乳房に直接プローベを当てて、乳癌を始めとする腫瘤性病変や乳腺症などの有無を観察します。40歳以下の方や乳房の小さい方、マンモグラフィーでの描出が困難な方に有用です。乳癌は早期発見により、乳房を温存する手術も可能です。しこりや分泌物などの症状がある場合はもちろん、定期健診のつもりで気軽に検査を受けてみてください。マンモグラフィーとの併用で、早期の乳癌発見を目指します。当院では、検査は女性技師が担当しています。
  • 血管超音波検査
    頸部から上肢・下肢の動静脈が検査対象となります。頸動脈では、血管壁の厚さ、プラークの有無、狭窄の程度、血流の速さなどを観察することで、動脈硬化の程度を知ることができます。下肢静脈では血栓の有無、静脈瘤の程度を観察していきます。脳梗塞、動脈炎、動脈瘤、閉塞性動脈硬化症、深部静脈血栓症、下肢静脈瘤など、血管病変の診断に役立ちます。
  • その他超音波検査
    主に、表在領域と整形外科領域が検査対象となります。表在領域では、甲状腺や耳下腺、顎下線、舌下腺などを始め、皮下腫瘤、リンパ節などの観察をしていきます。整形外科領域では、関節や腱、軟骨、筋肉など疾患や関節リウマチなど、各種疾患の診断に役立ちます。
  • 胎児4D超音波検査
    3Dとは長さ・幅・奥行きの情報を合わせて立体的な画像にしたものです。4Dとは3Dにさらに時間という情報を加えたものです、胎児4D検査ではリアルタイムでお腹の赤ちゃんの様子を観察することができます。条件によっては、赤ちゃんの指を加えた様子や、顔の表情などが詳細に確認できます。検査は妊娠25週前後が最も適しています。検査後は、赤ちゃんの様子を撮影したDVDをお渡ししています。

脳波検査

脳の活動によって発生する微弱な電気信号を、頭皮上に電極を装着し記録する検査です。てんかん・脳腫瘍・頭部外傷・脳血管障害・睡眠障害などに有用な検査です。頭皮上に電極を装着し、ベッドに横になり、リラックスした状態で検査します。体には何の影響も無く、痛みもありません。小さいお子さまの場合は、睡眠導入剤を用いる場合もあります。

誘発筋電図検査

神経・筋肉の障害を調べる検査です。四肢のしびれや脱力などの症状がある場合に、末梢神経障害の有無やその障害部位・程度をみるための末梢神経伝導検査。手根管症候群、糖尿病性神経障害、筋ジストロフィーなどに有用な検査です。

  • 顔面神経麻痺などに対して行う表面筋電図検査
  • 内耳から脳までの聴神経伝導経路の異常の有無をみる聴性脳幹反応検査(ABR)
    などを行っています。検査は人体への影響はありませんが、多少の痛みや不快感を伴うため、患者さまの協力が不可欠となります。

睡眠時無呼吸症候群検査

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)とは、気道の閉塞などが原因で睡眠時に何回も呼吸が止まる病気です。日中の強い眠気、いびき、眠りが浅い、起床時の頭痛などの症状があります。

簡易検査(アプノモニター)

小型・軽量の機器を自宅へ持ち帰っていただき、睡眠時の状態をチェックする検査です。ご自身で指・鼻の下などにセンサーを装着していただき、いびきや呼吸状態、血中酸素飽和度などをモニタリングします。

 精密検査(終夜睡眠ポリグラフィー:PSG)

簡易検査よりもさらに詳しく睡眠と呼吸の質を調べて、睡眠時無呼吸症候群の診断と重症度の評価をします。検査当日の夕方に病院に来院、一泊入院していただき翌日の朝まで検査を行います。
 頭部・顔・身体に複数の電極を装着し、睡眠時の脳波、呼吸状態、血中酸素飽和度、心電図などをモニタリングし、データを収集します。簡易検査より取り付けるセンサーの数は多くなりますが、検査で痛みを伴うことはありません。
当院では小型化された機器を使用していますので、機器を取り付けたままベッドから移動することが可能です。

 

検査についてご不明な点がございましたら検査科、スタッフまでお気軽にご相談ください。

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