緩和ケアチーム
当院は、がん診療連携協力病院として、がんに対する治療を積極的に行っています。
2012年4月から、緩和ケアチームを立ち上げ活動を開始しました。
緩和ケアとは?
がんの治療中や療養中には様々な苦痛が生じます。近年これらの苦痛を緩和する医療が、がんの治療と並行して提供されるようになってきています。
当院では「緩和ケアチ-ム」が主治医や病棟スタッフと連携して、患者さま、ご家族の苦痛を緩和して、治療や療養のサポ-トを行っています。
緩和ケアは、体のつらさ、気持ちのつらさ、生活上のつらさを抱えた患者さまとご家族を、総合的に支えていく医療のことをいいます。
緩和ケアはその人の『つらさ』に目を向けて行われます。がんと診断された時から、いつでも受けることが出来ます。
理念
患者さま、ご家族のQOLを向上させるために、緩和ケアに関する専門的な臨床知識、技術により、患者さまの直接ケア及び病院内の医療従事者への教育・支援をおこないます。
緩和ケアチームメンバー
専門の医師、緩和ケア認定看護師、薬剤師、管理栄養士、ソーシャルワ-カ-(MSW)、理学療法士、事務員がチ-ムとなって、痛みへの専門的な対処や、気持ちのつらさを和らげる治療やケアをおこなっています。
活動と目的
入院中はチ-ムスタッフが定期的に病室へ訪問します。病棟が移ったり、これまでの主治医やスタッフとの関係が変わることはありません。現在の治療や生活が上手にいくようにお手伝いしていく医療チ-ムです。
具体的には、
① 痛みや吐き気などの身体的につらい症状をやわらげます。
② 不安や不眠など精神的につらい症状をやわらげます。
③ ご家族のケアを提供します。
④ 療養の場の検討・調整をおこないます。
お困りではありませんか?
緩和ケアチ-ムでは、主にがん患者さま・ご家族さまの以下のような相談に対応しています。
□ | 痛みがある | □ | 不安やイライラがある |
□ | 息苦しさがある | □ | 気分が落ち込んで何もする気にならない |
□ | 吐き気がある | □ | 麻薬の痛み止めは本当に飲んで大丈夫? |
□ | 夜眠れない | □ | 退院して自宅で過ごしたいが方法がわからない |
緩和ケアを受けるには?
当院に入院中のがん患者さま、またはご家族さまは、現在のがん治療の有無に関わらず緩和ケアチームに相談することが出来ます。介入時は主治医からの依頼が必要となります。
がんに関するつらさがある方、話を聞いてみたい方は、主治医もしくは担当の看護師にご相談ください。
また、外来の患者さまには、ペインクリニックをご案内しております。
毎週水曜日の9:00~14:00、病院のペインクリニック外来で相談を受け付けております。
※休診情報をご確認の上、来院ください。
Q&A
Q: 緩和ケアチームはどんなときにサポートしてくれるの?
A: つらい症状や悩みがあるときに、主治医、看護師にご相談ください。
緩和ケアチームのサポートが必要な場合、主治医から緩和ケアチームに連絡が入り、患者さまのもとへお伺いいたします。
Q: 主治医との関係や、現在の治療はどうなるの?
A: 主治医の変更はございません。現在の治療もそのまま続けて受けることができます。 病棟変更もございません。緩和ケアチームは、主治医と連携して、院内で活動しています。
Q: 痛みがなくても相談できますか?
A: 大丈夫です。痛み以外の症状がある場合もご相談ください。
Q: 家族の相談もできますか?
A: ご家族の不安や悩みもお受けしています。